てっていてきなはまおくん
徹底的な浜尾君

冒頭文

浜尾四郎君は鋭い頭の持主であった。それに卑しくも曖昧な事を許して置けない性質で、何事でも底まで追究しなければ止まない風があった。従って時には根掘り葉掘り問い質して、為に相手がしどろもどろになる事があった。之は一見意地悪るのようであるが、決してそうではなく、全く物事をいい加減にして置く事が出来ない為で、実は真正直な人であった。 他人に対して相当追究する一方、自分自身に対しても亦厳重で、曖昧

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 日本探偵小説全集 5 浜尾四郎集
  • 創元推理文庫、東京創元社
  • 1985(昭和60)年3月29日