ざこね
雑魚寝

冒頭文

「吾八」の歌を探すので「祗園歌集」を読み直していると、はからずも「雑魚寝」と題する数首の歌にめぐり会つた。それは、 かより合ひ転び合ひたる雑魚寝びと遊び倦きたるあけがたの月 世之介の大原(おはら)の里の雑魚寝よりわれの雑魚寝はなまめかしけれ 夏の夜のあからさまなる雑魚寝さへあさましからず君の恋しき というようなものであるが、その中の「世之介の大原の里の雑魚寝」というのは、西鶴の

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 日本の名随筆 別巻15 色街
  • 作品社
  • 1992(平成4)年5月25日