いちょうのみ |
| いちょうの実 |
冒頭文
そらのてっぺんなんかつめたくてつめたくてまるでカチカチのやきをかけた鋼(はがね)です。 そして星(ほし)がいっぱいです。けれども東(ひがし)の空(そら)はもうやさしいききょうの花(はな)びらのようにあやしい底光(そこびか)りをはじめました。 その明(あ)け方(がた)の空(そら)の下(した)、ひるの鳥(とり)でもゆかない高(たか)いところをするどい霜(しも)のかけらが風(かぜ)に流(なが)さ
文字遣い
新字新仮名
初出
底本
- 注文の多い料理店――宮沢賢治童話集 1
- 青い鳥文庫、講談社
- 1985(昭和60)年1月24日