あんずのはな
あんずの花

冒頭文

私(わたし)の家(うち)にきた盲目(めくら)、帰(かえ)りにあんずの花(はな)折(お)って、夏(なつ)がきたら、またこよう。赤(あか)いお月(つき)さま出(で)る晩(ばん)に。俺(おれ)はくるくる青坊主(あおぼうず)、笠(かさ)をかぶって坊(ぼっ)ちゃんの、お家(いえ)の窓(まど)から、のぞきましょう。花(はな)

文字遣い

新字新仮名

初出

「おとぎの世界」1919(大正8)年5月

底本

  • 定本小川未明童話全集 3
  • 講談社
  • 1977(昭和52)年1月10日