あかいとり
赤い鳥

冒頭文

鳥屋(とりや)の前(まえ)に立(た)ったらば赤(あか)い鳥(とり)がないていた。私(わたし)は姉(ねえ)さんを思(おも)い出(だ)す。電車(でんしゃ)や汽車(きしゃ)の通(とお)ってる町(まち)に住(す)んでる姉(ねえ)さんがほんとに恋(こい)しい、なつかしい。もう夕方(ゆうがた)か、日(ひ)がかげる。村(むら)の方(ほう)からガタ馬車(ばしゃ)がらっぱを吹(ふ)いて駆(か)けてくる。鳥屋(とりや

文字遣い

新字新仮名

初出

「赤い鳥 特別号」1919(大正8)年2月

底本

  • 定本小川未明童話全集 3
  • 講談社
  • 1977(昭和52)年1月10日