あかいくも
あかい雲

冒頭文

(一)あかい雲(くも)、あかい雲(くも)、西(にし)の空(そら)の紅(あか)い雲(くも)。おらが乳母(うば)のおまんは、まだ年若(としわか)いに、嫁入(よめい)りの晩(ばん)に、海(うみ)の中(なか)に落(お)ちて、あかい雲(くも)となった。 (二)おまん、おまん、まだ年若(としわか)いに、あかい紅(べに)つけて、あかい帯(おび)しめて、からこん、からこん、げたはいて、西(にし)のお里(さと)へ嫁

文字遣い

新字新仮名

初出

「少年文庫」1906(明治39)年11月

底本

  • 定本小川未明童話全集 3
  • 講談社
  • 1977(昭和52)年1月10日