むらのきょうだい
村の兄弟

冒頭文

ある田舎(いなか)に、仲(なか)のよい兄弟(きょうだい)がありました。ある日(ひ)のこと、兄(あに)は、一人(ひとり)で重(おも)い荷(に)を車(くるま)にのせて、それを引(ひ)いて町(まち)へ出(で)かけてゆきました。道(みち)すがら兄(あに)は、弟(おとうと)のことを頭(あたま)の中(なか)で思(おも)っていました。 「頭(あたま)のいい、やさしい、いい弟(おとうと)だ。俺(おれ)はこう

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 定本小川未明童話全集 3
  • 講談社
  • 1977(昭和52)年1月10日