とおくでなるかみなり
遠くで鳴る雷

冒頭文

二郎(じろう)は、前(まえ)の圃(はたけ)にまいた、いろいろの野菜(やさい)の種子(たね)が、雨(あめ)の降(ふ)った後(あと)で、かわいらしい芽(め)を黒土(くろつち)の面(おもて)に出(だ)したのを見(み)ました。 小(ちい)さなちょうの羽(はね)のように、二つ、葉(は)をそろえて芽(め)を出(だ)しはじめたのは、きゅうりであります。 そのほかにもかぼちゃ、とうもろこしの芽

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 定本小川未明童話全集 3
  • 講談社
  • 1977(昭和52)年1月10日