あかるきせかいへ
明るき世界へ

冒頭文

一 小(ちい)さな芽(め) 小(ちい)さな木(き)の芽(め)が土(つち)を破(やぶ)って、やっと二、三寸(ずん)ばかりの丈(たけ)に伸(の)びました。木(き)の芽(め)は、はじめて広(ひろ)い野原(のはら)を見渡(みわた)しました。大空(おおぞら)を飛(と)ぶ雲(くも)の影(かげ)をながめました。そして、小鳥(ことり)の鳴(な)き声(ごえ)を聞(き)いたのであります。(ああ、これが世(よ)の

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 定本小川未明童話全集 3
  • 講談社
  • 1977(昭和52)年1月10日