いろいろなはな
いろいろな花

冒頭文

さまざまの草(くさ)が、いろいろな運命(うんめい)をもってこの世(よ)に生(う)まれてきました。それは、ちょうど人間(にんげん)の身(み)の上(うえ)と変(か)わりがなかったのです。 広(ひろ)い野原(のはら)の中(なか)に、紫色(むらさきいろ)のすみれの花(はな)が咲(さ)きかけましたときは、まだ山(やま)の端(は)に雪(ゆき)が白(しろ)くかかっていました。春(はる)といっても、ほん

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 定本小川未明童話全集 2
  • 講談社
  • 1976(昭和51)年12月10日