上 昔(むかし)、ある国(くに)に金持(かねも)ちの王(おう)さまがありました。その御殿(ごてん)はたいそうりっぱなもので、ぜいたくのあらんかぎりを尽(つ)くしていました。支那(しな)の宝玉(ほうぎょく)や、印度(インド)の更紗(さらさ)や、交趾(コーチ)の焼(や)き物(もの)や、その他(た)、南海(なんかい)の底(そこ)から取(と)れたさんごなどで飾(かざ)られていました。そしてそのほか、古酒