この村(むら)でのわんぱく者(もの)といえば、だれ知(し)らぬものがなかったほど、龍雄(たつお)はわんぱく者(もの)でした。親(おや)のいうこともきかなければ、また他人(たにん)のいうこともききませんでした。 よく友(とも)だちを泣(な)かしました。すると泣(な)かされた子供(こども)の親(おや)は、 「またあの龍雄(たつお)めにいじめられてきたか。」 といって、なかには怒(おこ