つばめとこじきのこ
つばめと乞食の子

冒頭文

ある村(むら)へ、一人(ひとり)の乞食(こじき)の子(こ)が入(はい)ってきた。十二、三で顔(かお)はまっ黒(くろ)く、目(め)の大(おお)きな子(こ)だ。そのうえいじ悪(わる)で、人(ひと)に向(む)かって、けっして、ものをくれいといったことがない。毎日(まいにち)毎日(まいにち)外(そと)を歩(ある)いていて、ほかの子供(こども)がなにか食(た)べていると、すぐさまそれを奪(うば)い取(と)っ

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 定本小川未明童話全集 1
  • 講談社
  • 1976(昭和51)年11月10日