ちゅうせいのぶんがくでんとう
中世の文学伝統

冒頭文

改版の序 本書が版を改めて世に出る時を持ちえたについては、並み並みでなく感慨を強(し)いられるものがある。 私は昭和十四年の年末に原稿を書きあげて、翌年一月二十日づけの序をしたためた。そして本書の初版は二月二十日の日附で刊行されている。それは日本的なるものの強調から日本主義にすすみ、林内閣の祭政一致の宣言から国民精神総動員へと急激に傾きつつあった一時期である。その線に沿って思想

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 中世の文学伝統
  • 岩波文庫、岩波書店
  • 1985(昭和60)年7月16日