つきよぐるま
月夜車

冒頭文

一 宴會(えんくわい)と云(い)ふが、優(やさ)しい心(こゝろ)ざしの人(ひと)たちが、なき母親(はゝおや)の追善(つゐぜん)を營(いとな)んだ、其(そ)の席(せき)に列(つら)なつて、式(しき)も盞(さかづき)も濟(す)んだ、夏(なつ)の夜(よ)の十時(じ)過(す)ぎを、袖崎(そでさき)と言(い)ふ、………今年(ことし)東京(とうきやう)の何某大學(なにがしだいがく)の國文科(こくぶんくわ)を

文字遣い

旧字旧仮名

初出

「毎日電報」1910(明治43)年3月6日

底本

  • 鏡花全集 巻十三
  • 岩波書店
  • 1941(昭和16)年6月30日