どうちゅういちまいえ そのいち
道中一枚絵 その一

冒頭文

「奇妙(きめう)、喜多八(きたはち)、何(なん)と汝(てめえ)のやうなものでも、年(ねん)に一度(いちど)ぐらゐは柄(がら)に無(な)い智慧(ちゑ)を出(だ)すから、ものは不思議(ふしぎ)よ。然(しか)し春(はる)早々(さう〳〵)だから、縁起(えんぎ)だ、今年(ことし)は南瓜(かぼちや)が當(あた)るかな。しかし俺(おれ)も彌次郎(やじらう)、二(ふた)ツあつた友白髮(ともしらが)、一(ひと)ツは

文字遣い

旧字旧仮名

初出

「文芸倶楽部 第十巻第一号」博文館、1904(明治37)年1月1日

底本

  • 鏡花全集 巻二十七
  • 岩波書店
  • 1942(昭和17)年10月20日