しろのいしがき
城の石垣

冒頭文

同(おな)じことを、東京(とうきやう)では世界一(せかいいち)、地方(ちはう)では日本一(につぽんいち)と誇(ほこ)る。相州(さうしう)小田原(をだはら)の町(まち)に電車鐵道(でんしやてつだう)待合(まちあひ)の、茶店(ちやみせ)の亭主(ていしゆ)が言(ことば)に因(よ)れば、土地(とち)の鹽辛(しほから)、蒲鉾(かまぼこ)、外郎(うゐらう)、及(およ)び萬年町(まんねんちやう)の竹屋(たけや)

文字遣い

旧字旧仮名

初出

「新小説 第七年第二巻」春陽堂、1902(明治35)年2月1日

底本

  • 鏡花全集 巻二十七
  • 岩波書店
  • 1942(昭和17)年10月20日