おおさかまで |
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冒頭文
一 これは喜多八(きたはち)の旅(たび)の覺書(おぼえがき)である—— 今年(ことし)三月(さんぐわつ)の半(なか)ばより、東京市中(とうきやうしちう)穩(おだや)かならず、天然痘(てんねんとう)流行(りうかう)につき、其方此方(そちこち)から注意(ちうい)をされて、身體髮膚(しんたいはつぷ)これを父母(ふぼ)にうけたり敢(あへ)て損(そこな)ひ毀(やぶ)らざるを、と其(そ)の父母(ふぼ)は
文字遣い
旧字旧仮名
初出
「新小説 第二十三年第十号」春陽堂、1918(大正7)年10月1日
底本
- 鏡花全集 巻二十七
- 岩波書店
- 1942(昭和17)年10月20日