あめふり |
| 雨ふり |
冒頭文
一瀬(ひとせ)を低(ひく)い瀧(たき)に颯(さつ)と碎(くだ)いて、爽(さわや)かに落(お)ちて流(なが)るゝ、桂川(かつらがは)の溪流(けいりう)を、石疊(いしだたみ)で堰(せ)いた水(みづ)の上(うへ)を堰(せき)の其(そ)の半(なか)ばまで、足駄穿(あしだばき)で渡(わた)つて出(で)て、貸浴衣(かしゆかた)の尻(しり)からげ。梢(こずゑ)は三階(さんがい)の高樓(かうろう)の屋根(やね)を
文字遣い
旧字旧仮名
初出
「苦楽 第二巻第一号」プラトン社、1924(大正13)年7月1日
底本
- 鏡花全集 巻二十七
- 岩波書店
- 1942(昭和17)年10月20日