みみずくぞくけん
木菟俗見

冒頭文

苗賣(なへうり)の聲(こゑ)は、なつかしい。 ……垣(かき)の卯(う)の花(はな)、さみだれの、ふる屋(や)の軒(のき)におとづれて、朝顏(あさがほ)の苗(なへ)や、夕顏(ゆうがほ)の苗(なへ)…… またうたに、 ……田舍(ゐなか)づくりの、かご花活(はないけ)に、づツぷりぬれし水色(みづいろ)の、たつたを活(い)けし樂(たの)しさは、心(こゝろ)の憂(う)さもどこへやら…… 小(こ)うた

文字遣い

旧字旧仮名

初出

「東京朝日新聞 第一六二五六号~第一六二六一号」東京朝日新聞社、1931(昭和6)年8月2日~7日

底本

  • 鏡花全集 巻二十七
  • 岩波書店
  • 1942(昭和17)年10月20日