みつがしわ
みつ柏

冒頭文

曠野(あらの) 「はゝあ、此(こ)の堂(だう)がある所爲(せゐ)で==陰陽界(いんやうかい)==などと石碑(せきひ)にほりつけたんだな。人(ひと)を驚(おどろ)かしやがつて、惡(わる)い洒落(しやれ)だ。」 と野中(のなか)の古廟(こべう)に入(はひ)つて、一休(ひとやす)みしながら、苦笑(にがわらひ)をして、寂(さび)しさうに獨言(ひとりごと)を云(い)つたのは、昔(むかし)、四川酆都縣

文字遣い

旧字旧仮名

初出

底本

  • 鏡花全集 巻二十七
  • 岩波書店
  • 1942(昭和17)年10月20日