ばんちゃばなし
番茶話

冒頭文

蛙(かへる) 小石川(こいしかは)傳通院(でんづうゐん)には、(鳴(な)かぬ蛙(かへる))の傳説(でんせつ)がある。おなじ蛙(かへる)の不思議(ふしぎ)は、確(たし)か諸國(しよこく)に言傳(いひつた)へらるゝと記憶(きおく)する。大抵(たいてい)此(これ)には昔(むかし)の名僧(めいそう)の話(はなし)が伴(ともな)つて居(ゐ)て、いづれも讀經(どきやう)の折(をり)、誦念(しようねん)の

文字遣い

旧字旧仮名

初出

底本

  • 鏡花全集 巻二十七
  • 岩波書店
  • 1942(昭和17)年10月20日