にんじん
人参

冒頭文

京師(けいし)の張廣號(ちやうくわうがう)は、人參(にんじん)の大問屋(おほどんや)で、聞(きこ)えた老鋪(しにせ)。銀座(ぎんざ)で一番(いちばん)、と云(い)ふづツしりしたものである。 一日(あるひ)の事(こと)で、十八九の一人(ひとり)の少年(せうねん)、馬(うま)に打乘(うちの)り、荷鞍(にぐら)に着(つ)けた皮袋(かはぶくろ)に、銀貨(ぎんくわ)をざく〳〵と鳴(なら)して來(き

文字遣い

旧字旧仮名

初出

底本

  • 鏡花全集 巻二十七
  • 岩波書店
  • 1942(昭和17)年10月20日