くるわそだち
廓そだち

冒頭文

古(ふる)くから、人(ひと)も知(し)つた有名(いうめい)な引手茶屋(ひきてぢやや)。それが去年(きよねん)の吉原(よしはら)の火事(かじ)で燒(や)けて、假宅(かりたく)で營業(しやうばい)をして居(ゐ)たが、續(つゞ)けて營業(しやうばい)をするのには、建(た)て復(なほ)しをしなくてはならぬ。 金主(きんしゆ)を目付(めつ)けたが、引手茶屋(ひきてぢやや)は、見込(みこみ)がないと

文字遣い

旧字旧仮名

初出

底本

  • 鏡花全集 巻二十七
  • 岩波書店
  • 1942(昭和17)年10月20日