くさびら
くさびら

冒頭文

御馳走(ごちそう)には季春(しゆん)がまだ早(はや)いが、たゞ見(み)るだけなら何時(いつ)でも構(かま)はない。食料(しよくれう)に成(な)る成(な)らないは別(べつ)として、今頃(いまごろ)の梅雨(つゆ)には種々(さま〴〵)の茸(きのこ)がによき〳〵と野山(のやま)に生(は)える。 野山(のやま)に、によき〳〵、と言(い)つて、あの形(かたち)を想(おも)ふと、何(なん)となく滑稽(

文字遣い

旧字旧仮名

初出

底本

  • 鏡花全集 巻二十七
  • 岩波書店
  • 1942(昭和17)年10月20日