たねやまがはら
種山ヶ原

冒頭文

種山ヶ原(たねやまがはら)というのは北上山地(きたかみさんち)のまん中の高原で、青黒いつるつるの蛇紋岩(じゃもんがん)や、硬(かた)い橄欖岩(かんらんがん)からできています。 高原のへりから、四方に出たいくつかの谷の底(そこ)には、ほんの五、六軒(けん)ずつの部落(ぶらく)があります。 春になると、北上の河谷(かこく)のあちこちから、沢山(たくさん)の馬が連(つ)れて来られて、此(

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • イーハトーボ農学校の春
  • 角川文庫、角川書店
  • 1996(平成8)年3月25日