じょしきょういくについて
女子教育に就て

冒頭文

左は京都大学講師農学博士新渡戸氏が梅花女学校卒業式に於て演説せられしものの大要なり、文責は記者にあり。 百姓にとっては花より果(み)が大切である。何事も実用的でなければならぬ。教育に於ても実用を主とせねばならぬというは一般に人の主張するところである。私も二十年前はしか思うておった。殊(こと)に女子教育はしかあるべきものと論じた事もあった。然(しか)れど今に及んで考うれば、それは間違ってお

文字遣い

新字新仮名

初出

「基督教世界 一〇七五号」基督教世界社、1904(明治37)年4月7日

底本

  • 新渡戸稲造論集
  • 岩波文庫、岩波書店
  • 2007(平成19)年5月16日