じんかくをにんちせざるこくみん
人格を認知せざる国民

冒頭文

一 道友会へ出席するのは、今夕(こんせき)で二回目ですが会員になることを許されたのを、私も有難い事と常に感謝している。道友会は心の善(よ)いものを集めて一所(いっしょ)に話をしようという趣意で起(た)ったものと承知している、今も出かけに、家内がドコへ行くと聞くから、道友会へ行くと答え、道友会とは何(な)んだというから、心の善(よ)いものの会じゃと答えたら、ソウか、お前も心の善い人の中(う

文字遣い

新字新仮名

初出

「道 五七号」日本教会、1913(大正2)年1月1日

底本

  • 新渡戸稲造論集
  • 岩波文庫、岩波書店
  • 2007(平成19)年5月16日