げんじものがたり 56 ゆめのうきはし |
| 源氏物語 56 夢の浮橋 |
冒頭文
明けくれに昔こひしきこころもて生く る世もはたゆめのうきはし (晶子) 薫(かおる)は山の延暦寺(えんりゃくじ)に着いて、常のとおりに経巻と仏像の供養を営んだ。横川(よかわ)の寺へは翌日行ったのであるが、僧都(そうず)は大将の親しい来駕(らいが)を喜んで迎えた。これまでからも祈祷(きとう)に関した用でつきあっていたのであるが、特に親しいという間柄にはなっていなかったところが、今度の一品(いっぽ
文字遣い
新字新仮名
初出
底本
- 全訳源氏物語 下巻
- 角川文庫、角川書店
- 1972(昭和47)年2月25日改版