げんじものがたり 47 はしひめ
源氏物語 47 橋姫

冒頭文

しめやかにこころの濡(ぬ)れぬ川霧の立ち まふ家はあはれなるかな  (晶子) そのころ世間から存在を無視されておいでになる古い親王がおいでになった。母方なども高い貴族で、帝(みかど)の御継嗣におなりになってもよい御資格の備わった方であったが、時代が移って、反対側へ政権の行ってしまうことになった変動のあとでは、まったく無勢力な方におなりになって、外戚(がいせき)の人たちも輝かしい

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 全訳源氏物語 下巻
  • 角川文庫、角川書店
  • 1972(昭和47)年2月25日改版