げんじものがたり 45 こうばい |
| 源氏物語 45 紅梅 |
冒頭文
うぐひすも問はば問へかし紅梅の花の あるじはのどやかに待つ (晶子) 今按察使(あぜち)大納言といわれている人は、故人になった太政大臣の次男であった。亡(な)き柏木(かしわぎ)の衛門督(えもんのかみ)のすぐの弟である。子供のころから頭角を現わしていて、朗らかで派手(はで)なところのある人だったため、月日とともに地位が進んで、今では自然に権力もできて世間の信望を負っていた。夫人は二人あったが、
文字遣い
新字新仮名
初出
底本
- 全訳源氏物語 下巻
- 角川文庫、角川書店
- 1972(昭和47)年2月25日改版