げんじものがたり 41 みのり
源氏物語 41 御法

冒頭文

なほ春のましろき花と見ゆれどもとも に死ぬまで悲しかりけり  (晶子) 紫夫人はあの大病以後病身になって、どこということもなく始終煩(わずら)っていた。たいした悪い容体になるのではなかったが、すぐれない、同じような不健康さが一年余りも続いた今では目に立って弱々しい姿になったことで、院は非常に心痛をしておいでになった。しばらくでもこの人の死んだあとのこの世にいるのは悲しいことであ

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 全訳源氏物語 中巻
  • 角川文庫、角川書店
  • 1971(昭和46)年11月30日改版