へいみんどう
平民道

冒頭文

渡米船上の感激 先達(せんだって)中本誌の余白を借りてデモクラシーに関して一言するところがあった。今回計らずもデモクラシーの本家本元なる米国に渡るを好機会として、自分の述べた事が他人の、ことに先輩の説くところとどれほど符合するか、また背馳(はいち)するかを見たい心掛である。 横浜を出帆する際、親類を見送りに来られた文学博士遠藤隆吉君に甲板上で遇うたら、同君が『社会及国体研究録』

文字遣い

新字新仮名

初出

「実業之日本 二二巻一〇号」1919(大正8)年5月1日

底本

  • 新渡戸稲造論集
  • 岩波文庫、岩波書店
  • 2007(平成19)年5月16日