げんじものがたり 38 すずむし |
| 源氏物語 38 鈴虫 |
冒頭文
すずむしは釈迦牟尼仏(しゃかむにぶつ)のおん弟子(でし)の君 のためにと秋を浄(きよ)むる (晶子) 夏の蓮(はす)の花の盛りに、でき上がった入道の姫宮の御持仏の供養が催されることになった。御念誦堂(ごねんじゅどう)のいっさいの装飾と備え付けの道具は六条院のお志で寄進されてあった。柱にかける幡(ばん)なども特別にお選びになった支那錦(しなにしき)で作られてあった。紫夫人の手もとで調製された
文字遣い
新字新仮名
初出
底本
- 全訳源氏物語 中巻
- 角川文庫、角川書店
- 1971(昭和46)年11月30日改版