げんじものがたり 34 わかな(じょう)
源氏物語 34 若菜(上)

冒頭文

たちまちに知らぬ花さくおぼつかな天(あめ) よりこしをうたがはねども (晶子) あの六条院の行幸(みゆき)のあった直後から朱雀(すざく)院の帝(みかど)は御病気になっておいでになった。平生から御病身な方ではあったが、今度の病におなりになってからは非常に心細く前途を思召(おぼしめ)すのであった。 「私はもうずっと以前から信仰生活にはいりたかったのだが、太后がおいでになる間は

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 全訳源氏物語 中巻
  • 角川文庫、角川書店
  • 1971(昭和46)年11月30日改版