げんじものがたり 31 まきばしら
源氏物語 31 真木柱

冒頭文

こひしさも悲しきことも知らぬなり真 木の柱にならまほしけれ  (晶子) 「帝(みかど)のお耳にはいって、御不快に思召(おぼしめ)すようなことがあってもおそれおおい。当分世間へ知らせないようにしたい」 と源氏からの注意はあっても、右大将は、恋の勝利者である誇りをいつまでも蔭(かげ)のことにはしておかれないふうであった。時日がたっても新しい夫人には打ち解けたところが見いだせないで

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 全訳源氏物語 中巻
  • 角川文庫、角川書店
  • 1971(昭和46)年11月30日改版