おにももたろう |
| 鬼桃太郎 |
冒頭文
むかしむかし翁(じじ)は山へ柴刈(しばかり)に、媼(ばば)は洗濯の河にて、拾いし桃実(もも)の裏(うち)より生れ出(い)でたる桃太郎、猿雉子(きじ)犬を引率(いんぞつ)[#ルビの「いんぞつ」はママ]してこの鬼ヶ島に攻来(せめきた)り、累世(よよ)の珍宝(たから)を分捕(ぶんどり)なし、勝矜(かちほこ)らせて還(かえ)せし事、この島末代までの恥辱なり、 あわれ願わくは武勇勝(すぐ)れたる鬼のあれかし
文字遣い
新字新仮名
初出
「鬼桃太郎」幼年文學叢書、博文館、1891(明治24)年10月11日
底本
- 妖怪文藝〈巻之弐〉 響き交わす鬼
- 小学館文庫、小学館
- 2005(平成17)年10月1日