げんじものがたり 11 はなちるさと |
| 源氏物語 11 花散里 |
冒頭文
橘(たちばな)も恋のうれひも散りかへば香(か)をなつ かしみほととぎす鳴く (晶子) みずから求めてしている恋愛の苦は昔もこのごろも変わらない源氏であるが、ほかから受ける忍びがたい圧迫が近ごろになってますます加わるばかりであったから、心細くて、人間の生活というものからのがれたい欲求も起こるが、さてそうもならない絆(ほだし)は幾つもあった。 麗景殿(れいげいでん)の女御(にょご)といわれ
文字遣い
新字新仮名
初出
底本
- 全訳源氏物語 上巻
- 角川文庫、角川書店
- 1971(昭和46)年8月10日改版