げんじものがたり 01 きりつぼ
源氏物語 01 桐壺

冒頭文

紫のかがやく花と日の光思ひあはざる ことわりもなし      (晶子) どの天皇様の御代(みよ)であったか、女御(にょご)とか更衣(こうい)とかいわれる後宮(こうきゅう)がおおぜいいた中に、最上の貴族出身ではないが深い御愛寵(あいちょう)を得ている人があった。最初から自分こそはという自信と、親兄弟の勢力に恃(たの)む所があって宮中にはいった女御たちからは失敬な女としてねたまれた

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 全訳源氏物語 上巻
  • 角川文庫、角川書店
  • 1971(昭和46)年8月10日改版