きんどけい |
| 金時計 |
冒頭文
上 広告 一 拙者昨夕散歩の際此(この)辺一町以内の草の中に金時計一個遺失致し候間御拾取の上御届け下され候御方(おんかた)へは御礼として金百円呈上可仕候(つかまつるべくそろ) 月 日 あーさー、へいげん これ相州西鎌倉長谷(はせ)村の片辺(かたほとり)に壮麗なる西洋館の門前に、今朝より建てる広告標なり。時は三伏(さんぷく)盛夏の候、聚(あつま)り読む者堵(と)のごと
文字遣い
新字新仮名
初出
「侠黒兒」少年文學、博文館、1893(明治26)年6月28日
底本
- 泉鏡花集成1
- ちくま文庫、筑摩書房
- 1996(平成8)年8月22日