いきにんぎょう
活人形

冒頭文

急病  系図  一寸手懸  宵にちらり  妖怪沙汰  乱れ髪  籠の囮  幻影  破廂  夫婦喧嘩  みるめ、かぐはな  無理 強迫  走馬燈  血の痕  火に入る虫  啊呀!  同士討  虐殺  二重の壁  赤城様——得三様  旭 一 急病 雲の峰は崩れて遠山の麓(ふもと)に靄(もや)薄く、見ゆる限りの野も山も海も夕陽の茜(あかね)に染(そ)みて、遠近(おちこち)

文字遣い

新字新仮名

初出

「探偵小説第十一集 活人形」春陽堂、1893(明治26)年5月3日

底本

  • 泉鏡花集成1
  • ちくま文庫、筑摩書房
  • 1996(平成8)年8月22日