しんがん
心眼

冒頭文

さてこれは外題(げだい)を心眼(しんがん)と申(まう)す心の眼(め)といふお話でござりますが、物の色を眼(め)で見ましても、只(たゞ)赤(あかい)のでは紅梅(こうばい)か木瓜(ぼけ)の花か薔薇(ばら)か牡丹(ぼたん)か分(わか)りませんが、ハヽア早咲(はやぎき)の牡丹(ぼたん)であるなと心で受けませんと、五色(しき)も見分(みわけ)が付(つ)きませんから、心眼(しんがん)と外題(げだい)を致しまし

文字遣い

新字旧仮名

初出

底本

  • 明治の文学 第3巻 三遊亭円朝
  • 筑摩書房
  • 2001(平成13)年8月25日