かぞくのおいしゃ
華族のお医者

冒頭文

エヽ当今(たゞいま)の華族様(くわぞくさま)とは違(ちが)ひまして、今を去(さ)ること三十余年前(よねんぜん)、御一新頃(ごいつしんごろ)の華族様故(くわぞくさまゆゑ)、まだ品格(ひん)があつて、兎角(とかく)下情(かじやう)の事(こと)にはお暗(くら)うござりますから、何事(なにごと)も御近習任(ごきんじゆまか)せ。殿「コレ登々(のぼる〳〵)。登「ハツ〳〵お召(めし)でござりますか。殿「アヽ予(

文字遣い

新字旧仮名

初出

底本

  • 明治の文学 第3巻 三遊亭円朝
  • 筑摩書房
  • 2001(平成13)年8月25日