(よう)かねのかんじょうをしずにきた |
(洋)金の勘定を仕ずに来た |
冒頭文
独逸(どいつ)の名高(なだか)い作者レツシングと云(い)ふ人は、至(いた)つて粗忽(そそつか)しい方(かた)で、其上(そのうへ)法外(ばか)に忘れツぽいから、無闇(むやみ)に金子(かね)や何(なに)かゞ失(な)くなる、「是(これ)は何(なん)でも下婢(かひ)か下男(げなん)が窃取(くすね)るに相違(さうゐ)ない、一番(ばん)計略(はかりごと)を以(もつ)て試(ため)してやらう。と云(い)ふので、レ
文字遣い
新字旧仮名
初出
底本
- 明治の文学 第3巻 三遊亭円朝
- 筑摩書房
- 2001(平成13)年8月25日