かっこんとう
葛根湯

冒頭文

日本へ来て貿易商館を開いてからまだ間もない瑞典(スエーデン)人で、キャリソン・グスタフという六尺有余の大男がある。図体(ずうたい)に似合わぬ、途方もない神経質な奴であった。ある朝、用事があって訪ねて行ってみるとこの動脈硬化症は手紙を書いていたが、人の顔を見るといきなり手を振って、 「静かに(クワイエトリ)! 静かに(クワイエトリ)! 小さな静かな声で話してくれ(スピーク ソフトリ)! 頭に響

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 橘外男ワンダーランド ユーモア小説篇
  • 中央書院
  • 1995(平成7)年12月4日