ちず
地図

冒頭文

琉球、首里の城の大広間は朱の唐様の燭台にとりつけてある無数の五十匁掛の蝋燭がまばゆい程明るく燃えて昼の様にあかるかつた。 まだ敷いてから間もないと思はれる銀べりの青畳がその光に反射して、し((ママ))き通るやうな、スガ〳〵しい色合を見せて居た。慶長十九年。内地では豊臣の世が徳川の世と変つて行かうとして居る時であつた。首里の名主といはれて居る謝源は大広間の上座にうちくつろいで座つて居た。謝

文字遣い

新字旧仮名

初出

底本

  • 日本の名随筆 別巻46 地図
  • 作品社
  • 1994(平成6)年12月25日