うなぎのはなし
鰻の話

冒頭文

私は京都に生まれ、京都で二十年育ったために、京、大阪に詳しい。その後、東京に暮して東京も知るところが多い。従って批判する場合、依怙贔屓(えこひいき)がないといえよう。うなぎの焼き方についても、東京だ大阪だと片意地(かたいじ)はいわないが、まず批判してみよう。 夏の季節は、どこも同じように、一般にうなぎに舌をならす。従ってうなぎ談義が随所(ずいしょ)に花を咲かせる。うなぎ屋もこの時とばかり

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 魯山人の食卓
  • グルメ文庫、角川春樹事務所
  • 2004(平成16)年10月18日