あわびのやどかりづくり |
| 鮑の宿借り作り |
冒頭文
これは美食倶楽部時代の創案になるもので、今では茶寮料理の名物の一つに数えられている。 原料のあわびは房州のもの、関西方面では伊勢鳥羽浦、山陰では舞鶴あたりから相当いいものが出るが、茶寮では東西ともに房州のものを用いている。房州のあわびには雌が多く、雌は身が厚く赤味があってもっとも優れている。あわびの雄はどうしても身が固く、時期は今ごろから夏にかけてがよい。新緑の頃には、貝に身がついてくるのであ
文字遣い
新字新仮名
初出
底本
- 魯山人の美食手帖
- グルメ文庫、角川春樹事務所
- 2008(平成20)年4月18日