じょおうスカァアのわらい
女王スカァアの笑い

冒頭文

強い女王スカァアが剣持つ手の掌に死の影を握って支配していたスカイの島をクウフリンが立ち去った時、そこには彼の美を惜しむなげきがあった。クウフリンはアルスタアの王コノール・マック・ネサの招きに依ってアイルランドに帰ったのであった。そのときレッドブランチの党派は血に浸っていた。予言する人たちの眼には恐しい事が起って拡がって行くのが見えていた。 クウフリンは年齢からいえばまだ少年であった、しか

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • かなしき女王 ケルト幻想作品集
  • ちくま文庫、筑摩書房
  • 2005(平成17)年11月10日