あさせにあらうおんな |
| 浅瀬に洗う女 |
冒頭文
一 琴手トオカルがその友「歌のアイ」の死をきいた時、彼は三つの季節、即ち青い葉の季節、林檎の季節、雪の季節のあいだ、友のために悲しむ誓いを立てた。 友の死は彼を悲しませた。アイは、まことは、彼の国人ではなかった、しかしトオカルが戦場で倒れた時、アイは琴手の生命を救ったのであった。 トオカルは北の国ロックリンの生れであった。トオカルの歌は海峡や不思議な神々の歌、剣といくさ船の歌、赤い血とま
文字遣い
新字新仮名
初出
底本
- かなしき女王 ケルト幻想作品集
- ちくま文庫、筑摩書房
- 2005(平成17)年11月10日